しばらく深呼吸を繰り返した僕は、ふたたび、その言葉を口にした。
「オン」
　フワリン！
「キャハハ♪」　フワフワ舞い始めるコンパリーチェ。
「──。 あれ、さっきは──　ゴメン」　僕は謝った。
「キャハ？　さっきって、何のこと？」
「──」　　・・・
「応援しているからね。瑠音ちゃんと一緒に力を合わせて、夢を実現してね♪」
「──あ、ありがとう」
「どういたしまして♪
　──あっ、そうだ。わたし、そろそろ、お昼寝しなくっちゃ」
「あっと、そうだ。アレ、ソレ、妊娠、おめでとう。元気な赤ちゃんを産んでくれ」
「キャハ♡♪　どうもありがとーう！♪
　それに、なんと言っても、あのジュモンのおかげだからね♪　ランプベリーゴー、ランプベリーゴー♡♪
　予定日は来年の春頃なんだって──。 楽しみ〜♡♪　キャハハ♡♪
　──じゃあ、またね。おやすみなさーい♪」
「おやすみ」　
　コンパリーチェは自分から机の上に舞い降り、静止した。


　その晩、彼女からメールが来た。