相変わらず昼寝をしているコンパルンクル──。

「ねぇ。そうすると、認識し方に応じて、決め方が変わるのね？」と彼女。

「ああ、そうさ。例えば、“何かを短い目で見てイヤでも、長い目で見れば、よい”ときもある」と僕。
「そうね。それに、“特定の誰かだけを見てよくても、その誰かを含む、みんなを見れば悪い”ときもあるわ」
「つまり、ズーム・インして見るかズーム ・アウトして見るかに応じて、その評価は変わりうるのさ」
「ええ、そうね。
　──ねぇ、じゃあ、決め方に応じて、動かし方も変わるかしら？」

「そりゃそうさ。“好き‐キライ、よい-わるい、しよう‐するまい、イヤイヤ‐喜んで…”に応じて、実際にどんなふうに動かすか──　例えば、“くっつくか‐離れるか、手に入れるか‐手放すか、大きな成果がでるか‐小さな成果にとどまるか…”が変わるのは明白だよ」
「アハッ♪　それもそうね」