「『東　西　南　北』の枠がコンパスを提供できるように、『カタチ　コトバ　カラダ　アタマ』の枠もコンパスを提供できるんじゃ。
　フレーム・フォー・オール・ライフから生まれたコンパスじゃから、コンパス・フォー・オール・ライフじゃな」とおじいさん。
「コンパス・フォー・オール・ライフ──」
「このコンパス・フォー・オール・ライフからでも、フレーム・フォー・オール・ライフからでも、ライフのあらゆる状況に合わせて、さまざまなプチ・マップを新しく作ることができるじゃろう。
　──まあ、いずれからにせよ、こうして完成したプチ・マップたちは、ライフの分岐点になる」
「ライフの分岐点──」
「むろん、『東　西　南　北』のコンパスの針が指し示す方向が進むべき方向であるとは限らないないように──　“コンパス・フォー・オール・ライフ”の針が指し示す方向が進むべき方向であるとは限らない」
「──え？　じゃあ、何が進むべき方向を教えてくれるの？」
「“オール・ライフそのもの”が教えてくれるのじゃ。どこに向かうべきか、どの方向に進むのがよいかを教えてくれるのは、“オール・ライフそのもの”にほかならない」
「教えてくれるのは、オール・ライフそのもの──」