「この世の大部分──ライフのすべては、パズルでもある。
　迷路パズル、ジグソーパズル、クロスワードパズル、知恵の輪、点つなぎパズル、数独、ルービックキューブ… のようなパズル。
　このライフのパズルを解くカギとしても、プチ・マップは役立つじゃろう」
「──」
「例えば、人生の迷路に、はまってしまった場面、人生の目標を再確認したり再設定したりしたい場面においても、どんなプチ・マップがふさわしいのか、あるいは、そもそも、どのフレームが有効なのかを確認することが大いに役立つじゃろう」
「──え？　フレームは、１つだけじゃないの？」
「1つではない。
『カタチ　コトバ　カラダ　アタマ』は、第１フレームじゃ。
“フレーム・フォー・オール・ライフ”は、第１フレームから第７フレームまで、全部で７つあるんじゃ」
「ええ！？　７つも！？」
「──少年よ。たった７つ！？ そう思う人生もありじゃよ。なぜなら──　おっと、それは、おまえさんに任せよう」
「──」

「じゃが、これだけは、はっきり言っておこう。
　これは、ただの枠ではない。枠フォー・オール・ライフじゃ」
「──だから？」
「枠と７回繰り返して言ってみてごらん」
「──わくわくわくわくわくわくわく」
「あそれ♪　ワクワクワク、ワクワクワク、ワクワクワクワクワクワクワク♪　あそれ♪　ワクワクワク、ワクワクワク、ワクワクワクワクワクワクワク♪」　おじいさんは、三三七拍子のリズムで唱った。「ワクワクしてくるじゃろ？」
「──」　　・・・
「これは決して窮屈な枠ではない。ましてやクヨクヨ枠でもない。
　視野や可能性を広げてくれるワクワク枠じゃ」
「ワクワク枠──」
「そうじゃ。しかも、このワクワク枠は、フレー！　フレー！　フレームでもある」
「──」　　・・・
「このフレー！　フレー！　フレームでもあるワクワク枠が７つあるんじゃ」
「──じゃさあ、第２のワクワク枠は何なの?」
「うん。はやる気持ちは、わからんでもない。
　じゃが、その前に、まずは、この第１フレームとじっくり付き合ってみてごらん。それだけでも十分に楽しめるはずじゃ。
　第２フレームについては、来年、話そう」
「来年？」
「そうじゃ、来年じゃ。
　この初夏の季節はな、この岬全体が１年で最も美しくなる季節なんじゃ。その季節に再び会うってのも、なかなか乙なもんじゃろ？　アッハッハッ！」