家に帰ると、さっそく鉛筆で書き入れてみた。

　ちょっと曲っちまったけど──　ま、いっかあ。
　おじいちゃん、あれこれゴチャゴチャと描いていたしなあ。
「おーい、わかる？」　手に持つと、さっそくコンパースに話しかけてみた。
「ほいほーい♪　わかるのでございますぅ〜♪」　いつものあの声。
「よっ、久しぶり。 ──それにしても、第３フレームってさあ、全く、ふざけているよね？」
「なぜ、そのように思うのでございましょう〜？♪」
「なぜって、そうじゃん。全く意味不明だし──　メチャクチャ何でもありのようだし──　誰がどう見たって、そう思うはずだよ」
「なるほどぉ〜♪　そのような理由がございましたので、若干の、お怒りモードなのですねぇ〜♪」
「──あれ？　やっぱり、どことなくキャラクターが変わっている気がする──」
「ギャハハ！　きっと、グレードアップしたからなのでございますよぉ〜♪」