コンパリーチェを再び手に取ってみた。
　すると、開口一番、コンパリーチェが相談を持ちかけた。
「ねぇねぇ、わたし、どうしたらいいのかなあ？」
「え？　どうしたらいいって──」　・・・　「それはどんな相手なんだい？　もう少し詳しく教えてもらってもいい？」　全く自信がなかったけれど、とりあえず情報収集にあたった。
「詳しくって言っても──」
「例えば、やっぱり、“でごさいますぅ〜♪”とか“ほういほういほうい〜♪”としゃべっていたり、“ギャハハ！”と笑っていたりしているとか？」
「そうよ。　──え！？　彼を知っているの！？」
「──え！？　そういうしゃべり方や笑い方って、ふつうなんじゃないの？　君らの間では」
「いいえ、彼しかいないわよ。キャハハッ♡♪」
「──ええ！？」　！！！

　結局──
“コンパリーチェとコンパースの両想い”が確定するまで、大して時間がかからなかった。