家に帰った僕は、さっそく、それを書き込んだ。
「インと──　アウトと。 ──うん。こんな感じ？」

　さっそく、僕は、それを手に持った。
「キャハ！　こんにちはー♪」
「──」　　──ギョッ！？
　コンパスの針の絵が浮かび上がると同時に聞こえてきたその声は、明らかに女性のものだったのだ。
「キャハハ！　ハジメマシテー♪」　その声は、明るくもあり、優しくもあり、みずみずしくもあり…　 そして、かわいくて──
「は、は、初めまして。こ、こんにちは」と僕。
　　──女！？
　　キャハ！　そうでーす♪　女の子でーす♪　キャハハ

　僕は、思わず、ペーパー・コンパスを机の上に置いた。
　　──まじかよ！？