海辺のキラキラが輝きを増している──。

「For All Life ──　すてきね。
この For All Life のおかげで、『Love - Loveの関係』を構築できるんですもの」と瑠音。
「そうだね。地球上の何十億年の歴史を持つライフ自身が示している方向だから、なおさら──」と僕。
「そうね。もしかしたら異星人だったかもしれないコンパース一家が示している方向でもあるから、さらに、なおさら──　アハッ♪」
「アハハッ。そうだね。
　まあ、それは健やかな全ペーパー・コンパス類レベルのライフの出身が地球であってもなくても、いずれにしても同じだよ。
　それでも、この For All Life の知恵は、人類が、将来、健やかな全人類レベルのライフを誕生させ、天体生態系社会レベルのライフの一員となりながら宇宙へ進出する際にも必須になるほど普遍的で大切であるのは確かだよ。その意味で、For All Life の知恵は、未来が教えてくれる知恵でもあると言えるのかもしれない──」
「すてき♪」
「For All Life の知恵──『In』と『Out』の両方のためにという知恵の実践例は、現在の人間社会においても、いろいろ認められるよ。
　例えば、交通ルールを守ることが、自分自身と相手の両方を守るために役立つとか──　手洗いやマスクの着用を含む衛生管理が、自分自身と周囲の両方の感染予防につながるとか──　乱獲しないことを含めて食糧資源を大事に守ることが、自国と他国の両方、あるいは、人類と他種の両方、あるいは、目先と遠い将来の両方のためになるとか── …
　つまり、健やかな社会においてルールや約束やエチケットを守ることは、たいてい、『In』と『Out』の両方のためになっているよ」
「確かに、そうよね♪」