「第７フレームにおける、人間社会レベルの３ステップスの意味は、第４フレームから第６フレームまでを考え合わせると、もっとわかりやすくなるはずだよ。例えば、次のように──」と僕。

「──アハッ♪　確かに、そうよね」と瑠音。
「さらには、ある個人に着目するならば、次のようなことも言える。
　ある個人は──
　あるときは、
　“話し合ったり、知り合ったり、相談したりして情報の収集や共有をする。
　口コミやネット、広告などによって、何かを宣伝して世に広める。
　就活したり、婚活したりして自身が世の中デビューする。…”
という形で、第１ステップを担っていて──
　あるときは、
　 “商品やサービス、作品を提供する。
　商品を買ったり、サービスを利用したり、作品を鑑賞したりする。
　アドバイスしたり、応援したり、助けたりして身近な誰かを愛する。… ”
という形で、第２ステップを支えていて──
　あるときは、
　“商品やサービス、作品を提供されるおかげで生きる。
　商品を買っていただいたり、サービスを利用していただいたり、作品を鑑賞していただいたりを励みにしながら再び商品やサービスや作品を提供する。
　アドバイスされたり、応援されたり、助けられたりを含めて、身近な人に愛されながら生きる。… ”
という形で、第３ステップを受け持っている──
　そのようなことが言えるのさ」
「へえー。つまり、ある個人は、人間社会レベルの３つのステップの中で、その位置を変化させうるのね？」
「そうさ。これら１つ１つも、れっきとした“ライフのあり方”の例なんだよ」
「ええ、そうね♪」