「ああ、私は、もう満腹よ。もう十分満足。　──これなら、どんなに複雑な“ライフのあり方”も、たった７つのワクワク枠の組み合わせだけで、ある程度は説明できそうよね？　アハッ♪」と瑠音。
「──うん。文系の立場としては、もう十分かもしれないけれど、理系の立場としては、まだ物足りないんだ」と僕。
「え？　それって、もしかして──」
「そう。１個１個の細胞レベルの３ステップスは、それより細かいレベルの３ステップスで支えられているのさ。
　つまり、まだまだズーム・インできるんだ」
「えー！？」
「それは、細胞レベルの３ステップスをズーム・インすれば、生体高分子社会レベルの３ステップスが見えて、さらにズーム・インすれば、生体高分子レベルの３ステップスが見えるってことさ」

「──。 生体高分子レベル──」
「そう。この生体高分子レベルの３ステップスより、さらに細かいレベルの３ステップスもあって──」　そう僕が言うと──
「えー！？　まだあ！？」　瑠音は、さらなる驚きの声を上げた。
「まだ──。
　それが、ついに単純な物質レベルの３ステップスさ。
　これは、重力や電磁気力などの“物理的な力”によって、陽子や中性子、電子などの材料から、単純な物質が生成する過程としての、３ステップスなのさ。これは、物理法則に近いよ。
　この単純な物質レベルの３ステップスは、生体高分子レベルの３ステップスからズームインして見えると同時に、より単純な物質レベルの３ステップスからズームアウトしても見えるんだ」

「ウーン」