ザブーン、ザザザザシュー…
　海辺のキラキラがさらにさらに増している──。

「そうすると──
自分自身の『For』ライフのおかげで成熟 For All Life が実現しやすくなる一方で、たとえ『Against』ライフに陥ってしまったとしても、上手に対応することで For All Life 志向を貫けるのね？」と瑠音。
「そうさ。しかも、たとえ『For』ライフであっても、あくまでFor All Life 志向を貫き続けることが重要になるよ。なぜって、『For』ライフが 成熟 For All Life を実現しやすいのも、あくまで単に“実現しやすい”ってだけの話で、たとえ『For』ライフであっても、下手すりゃ Against Life 路線に至ってしまうのだから──」
「──ええ。言われてみれば、確かにそうよね。
　今の自分の楽しみが、将来の自分を困らせてしまったり、目の前の喜びが周囲の迷惑になってしまったり…もありうるもんね」
「そう。その通り。
　それで、一方、次のようなことも言える。
　“自分自身の For All Life 志向が高まれば、そのおかげで周囲も For All Life 志向を高めやすくなって、周囲の For All Life 志向が高まれば、そのおかげで自分自身も For All Life 志向を高めやすくなる──”　そんなことも」
「そうね。やっぱり、『For』の連鎖というか、『For』のリレーというか…」