「この“いくらでも増幅させたり、拡散させたりできる恩や恵みやフルーツや愛”の中に、さまざまな知恵、技術、工夫…も含まれていることを思い出せば──　人類がここまで豊かに発展できたのも、単なる恩返しや恩リレーで終わらなかったおかげであると、より納得できる」と僕。
「そうね。下手に単なる恩返しや単なる恩リレーで終わってしまうことは、単に個人にとってもったいないだけじゃなく、社会全体や人類全体にとっても大きな損失なんだわ。大きな可能性やチャンスが失われてしまうことになるのだから──」と瑠音。
「そうだね。単なる恩返しや単なる恩リレーで終わらないことは、きっと、多様な人間社会レベルのライフが、成熟 For All Life を実現して『Love - Loveの関係』を構築することによって健やかな全人類レベルのライフを誕生させるためにも必要なことだよ。それは、多様な人間社会レベルのライフが、それぞれの恩や恵みやフルーツや愛を、お互いに増幅、拡散させ合ってこそ実現すると思う」
「──そうね」
「それに、単なる恩返しや単なる恩リレーで終わらないことは、きっと、人類を含む多様な種が成熟 For All Life を実現して『Love - Loveの関係』を構築しながら生態系レベルのライフとして長く存続するためにも必要なことだよ。
　それが実現できるのは、まさに、人類を含む多様な種がもたらす、恩や恵みやフルーツや愛の増幅や拡散があってこそだと思う」
「──ウン。　──。　 ──え？」