「──ねえ。その生態系レベルのライフの『アタマ』の方向の存在として提供できる桁外れの“恩や恵みやフルーツや愛”には、ほかに何があるかしら？
　例えば、その中には、よりよい空気、よりよい水、よりよい土壌… ──つまり、よりよい環境が含まれるのは確かだろうけど」と瑠音。
「その“よりよい環境”には、よりよい気温はもちろん、よりよい太陽光、よりよい風、よりよい雲…を含む、よりよいエネルギー循環はもちろん、それらをもたらしてくれる、よりよいアイデアとか、よりよい技術の開発とか、エネルギー循環についてのよりよい理解とかも、桁外れの“恩や恵みやフルーツや愛”に含まれると思うよ。
　さらには、生態系レベルのライフのために働いてくれる、植物や動物などの営みを守ったり、積極的に支援したりすることも、桁外れの“恩や恵みやフルーツや愛”に含まれるはずさ。例えば、植林を進めたり、砂漠を緑地化したり…って、これらは結局“よりよい環境”であるだけでなく、“生態系レベルのライフの治療”でもあるんだけどね。アハッ」と僕。
「フフッ、そうね。そうすると、これらの“よりよい環境作り”や“生態系レベルのライフの治療”をより実現しやすくするような社会的なしくみ──よりよい“大学などの研究システム”はもちろん、よりよい“経済活動や行政、法律…”、それらを支えるような“一人ひとりのよりよい消費行動や投票行為”なども、間接的だけれど、きっと桁外れの“恩や恵みやフルーツや愛”に含まれるはずだわ」
「そうだね。
　さらには、そういった生態系レベルのライフにも優しい人間社会レベルのライフを誕生させる一人ひとりの人間レベルのライフスタイルを支えるような、よりよい知恵も桁外れの“恩や恵みやフルーツや愛”に含まれているはずだよ」
「それは、よりよい知恵を広めたり、実践したり…を根底で支えてくださる方々の貢献も、桁外れの“恩や恵みやフルーツや愛”に含まれるってことよね♪」