研究論文
『プランクスケールの自然についての幾何的モデルの探究が生む驚異的な成果』
2. 一般3ステップス理論
成果1〜7が示す驚異的な成果は、3ステップス理論の一般化の根拠になっています。
つまり、論文1で、特殊なものに過ぎなかった3ステップス理論（特殊3ステップス理論と呼ぶこととします）は、論文2によって、一般化されたことになります。
一般3ステップス理論の概要図を示すと次のようになります。
この概要図は、一般3ステップス理論の結論の図とも言えるものです。
一般3ステップス理論が特殊3ステップス理論と異なるところは、時空レベルが追加していることです。
すなわち、【核子やレプトンの生成レベル】から、さらにズームインしていくと、時空レベルの各レベルが見えてくるところが一般3ステップス理論の特徴です。
一般3ステップス理論に関する以下の項目については、各ページにまとめてあります。
一般3ステップス理論においても、ズームインして見てもズームアウトして見ても、そこにあるのが同様な3ステップス の流れであることは、特殊3ステップス理論と同じです。
また、あるレベルの3ステップスは、その１つ上位の3ステップスの各ステップを支え、なおかつ一方で、そのレベルの3ステップスは、１つ下位の3ステップスによって各ステップが支えられているという関係にあることも特殊3ステップス理論と同じです。（下図）
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１つ上位の3ステップス
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ズームアウトして見ていく
↑
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あるレベルの3ステップス
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１つ下位の3ステップス
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↓
ズームインして見ていく
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一般3ステップス理論の〈概要図〉も、やはり、すべてのレベルが、１つに“つながりうる”ことが示されているにすぎません。
ショートカット現象やディートゥア（detour、遠回り）現象（参考 ショートカット現象やディートゥア（detour、遠回り）現象（論文1『物質やライフの生成過程が持っているフラクタル構造』の中のページです））、あるいは、“進化のプロセス”（参考 一般3ステップス進化論）が存在するからです。
※なお、一般3ステップス理論の特徴である時空レベルについても、ショートカット現象やディートゥア（detour、遠回り）現象が存在するかどうかについての詳細な検討は、今後の課題です。
論文1『物質やライフの生成過程が持っているフラクタル構造』の考察2でも述べた「進化の本質（書き換え可能性〈組み立て可能性〉＆選択性（可能性の絞り込み）」を一般化することもできます。
それは次のようになります。
宇宙（時空＆物質）も進化してきました。（参考 成果5 素スピノル宇宙論、成果7素スピノル進化論）
“重力”や原始的な力（by LP光子）のみを持つ宇宙
→“重力と原始的な力（by LP光子）と、電磁気力、弱い力（byウィークボソン）。
強い力（byグルーオン）”を持つ宇宙
→“重力と電磁気力、原始的な力（by LP光子）と弱い力（byウィークボソン）、
強い力（byグルーオン）と強い力（by中間子）”を持つ宇宙
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※下線部分が進化している部分に相当しています。
この「本当の意味での“宇宙の進化”」の過程を経て、現在の標準モデルのパラメーター（物理定数）を持つ、現在の、この宇宙に至ったと考えられます。
そのプロセスを支えてきたものは、「時空の基本構造〈素スピノルのネットワーク〉の自己組織化に伴う時空の創発の可能性（組み立て可能性）」と「“書き換え（組み換え）”に伴う、新たな物理定数が生成される可能性（書き換え可能性）」であり、その“時空の進化”全体の可能性の絞り込み〈Selection〉を担うものが、【時空の基本構造の社会レベル】の3ステップスであり、まさに、Cosmological Natural Selection〈宇宙論的自然選択〉でした。（成果5素スピノル宇宙論 Cosmological Natural Selection〈宇宙論的自然選択〉について）
つまり、物質や生命の進化だけでなく、時空の進化についても、「“組み立て可能性＆書き換え可能性”と選択性（可能性の絞り込み）」が認められることになります。
「組み立て可能性＆書き換え可能性」（大きな進化＆小さな進化）と選択性（絞り込み）、は、時空レベル〜物質レベル〜生命レベルの、いずれにおいても存在していることになります。（下図）
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3ステップス
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組み立て可能性
＆書き換え可能性
（＝大進化＆小進化）
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選択性
（絞り込み）
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（天体）生態系の社会レベル
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○
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○
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（地球）生態系レベル
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○
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○
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人類レベル
（＝人間社会の統合体レベル）
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○
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○
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個体の社会レベル〈∋人間社会レベル〉
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○
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○
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個体レベル〈∋人生レベル〉
（＝細胞の社会の統合体レベル）
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○
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○
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細胞の社会レベル
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○
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○
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細胞レベル
（＝機能性高分子の社会の統合体レベル）
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○
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○
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機能性高分子の社会レベル
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○
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○
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機能性高分子レベル
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○
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○
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多様な物質の生成レベル
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○
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○
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核子やレプトンの生成レベル
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○
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○
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時空の基本構造の社会レベル
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○
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○
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時空の基本構造レベル
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○
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○
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時空の基本構造の生成単位レベル
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組み立て可能性○
書き換え可能性△
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○
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※簡易表です。詳細は、成果7素スピノル進化論のページにて説明した通りです
※【時空の基本構造の生成単位】の△の部分については、はっきりしません。
もし、素スピノルが、他の“何か”の組み合わせからできていて、その性質が変わるのであれば◯であり、変わらなければ×ということになります。詳細な検討は、今後の課題でてす。
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したがって、少なくとも以上の観点では、時空、物質、生命を区別できませんし、境界を認めることができないことになります。
生命（細胞、個体、人生、生態系…）と物質との間に深いつながりがあると認識してきた方々が多かっただろう一方で、「時空（宇宙空間、宇宙論、“宇宙の進化”、相対性理論…）」と「物資＆生命」との間に、深いつながりあると認識してきた方々は、ごく少数だったろうと思われます。
しかし、少なくとも以上の説明は、「時空」と、「物質＆生命」との間にも、きってもきれない深い相似性があることを示しています。
このことこそ、一般3ステップス理論が導く、大きな結論の1つなのです。
『素スピノル→時空→物質→ライフ』の進化を説明できる一般3ステップス理論は、“物”（物質、生物）だけでなく、物質未満の時空も扱うので、“万物理論Theory of Everything”よりも広範な分野をカバーする、いわば、“万存在理論（or万実在理論）Theory of Everyentity”の候補だと言えると思います。
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