進化の流れ 4──　機能性高分子の登場

酵素〈タンパク質〉、リン脂質、ヌクレオチド…を含めて── 【多様な物質の生成】レベルの3Stepsの所産──　すなわち、様々な電磁気的な力──クーロン力、イオン結合、共有結合、金属結合を生む力、ファンデルワールス力…　の所産を組み合わせることによって、新たな機能を発揮できるような高分子が登場（創発）した。 　様々な低分子が自己組織化し、機能性高分子が生成（創発）するプロセスそのものが、機能性高分子レベルの3Stepsである。 　例えば、ある化学反応を加速したり、減速したりできる酵素は、アミノ酸という低分子が自己組織化して生成したのである。 　例えば、脂質二重層の膜は、リン脂質、糖脂質という低分子が自己組織化して、生成したものである。 　… ※機能性高分子は、基本的に“水の中”で機能している。 　この水分子によるサポートも、機能性高分子レベルの3Stepsの一部を担っていると言えるかもしれない。　（詳細な検討は、今後の課題である） ※もし、（膜によってくくられておらずに）様々な酵素が互いに影響し合っていたと考えるのであれば──　 この時点で生態系レベルがすでに生まれていたと言えると思われる。 　そして、もし、ローカル生態系が成立し、それらが互いに影響し合っていたのならば、生態系の社会レベルが存在していたことになる。

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