進化の流れ −5──素スピノルの存在 （or 初登場？）

素スピノルは、最初から、素スピノルだったのでしょうか？ 　それとも、何かの材料から創発したものなのでしょうか？ 　いずれにしても、そこには、素スピノルレベルの3ステップスがあると見なすことができます。 　すなわち、素スピノルレベルの3ステップスは、「素スピノルの働き」と「（ある働きを持つ）素スピノルの生成」の両方を意味しうるものです。 ※それは、細胞レベルの3ステップスが、「細胞の働き」と「（ある働きを持つ）細胞の分化」 両方を意味しうることと似ています。 ※なお、素スピノルが存在している時点で、ループ量子重力理論でいう、ループが存在していることに相当します。 （参考　p.48　『ループ量子重力理論への招待』　玉置孝至著　サイエンス社） 　もし、素スピノルが何かの材料から創発したものであり、素スピノルレベルの3ステップスが、 「（ある働きを持つ）素スピノルの生成」の意味を持つのであれば、3ステップスは、さらにズームインしていけることになります。 ※それは、細胞レベルの3ステップスが、実際は、「（ある働きを持つ）細胞の分化」を意味するものであると同時に、さらにズームインしていけることと同じです。 ※この場合、素スピノルは、やはり、何かの材料どうしの協調（調和）によって生じていることになります。 　これより以前の進化の歴史があるかどうか（＝素スピノルよりズームインして、見えてくるものがあるかどうか）は、現時点で不明です。 　なお、右巻き素スピノルと左巻き素スピノルは、（対称的に）同じ数だけ存在すると考えるのが自然（nature）と調和しているように思われます。 　なぜなら、対称的に同数存在する方が、対消滅により素スピノルを単独で観測できないこと、プレオン∴と反プレオン∴が対称的に存在すること、ある時点まで物質と反物質が対称的に存在すること…　を説明しやすいからです。 （右巻き素スピノルと左巻き素スピノルが（対称的に）同じ数だけ存在することも、素スピノルの起源のヒントになると思われます） 　そもそも、対称的に同数存在するからこそ、時空、あるいは、真空を担っていると言えるのです。 　すなわち、物質とは、対称性が破れてはじめて生成（創発）するものなのです。 　つまり、対称性が保たれている限り、物質ではありえず、時空、あるいは、真空を担うものにならざるをえないのです。

※素スピノルが、気体を構成する分子のように、バラパラに存在していた時代があったのでしょうか？ 　あったとすれば、それは、ループ量子重力理論におけるループが存在していても、弦理論における弦は消失している状態に相当していることになります。 　また、あったとすれば、少なくとも、それは非常にエネルギーの高い状態であったと考えられます。詳細な検討は、今後の課題です。

『物質やライフの生成過程が持っているフラクタル構造』 『3ステップス理論とその応用について』	『プランクスケールの自然についての 幾何的モデルの探究が生む驚異的な成果』 『一般3ステップス理論＆素スピノル物理学』
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