「プレオンヒッグス場ユニットの縮みきり“4角形”」の凝縮と分散（ビッグバウンス）を繰り返す宇宙の中で、われわれの宇宙が始まる直前の“凝縮”の過程では、再び、時空の基本構造の社会レベルまで戻ることになります。
なぜなら、そのとき、すべてプレオン∴まで分解されて「プレオンヒッグス場ユニットの縮みきり“4角形”」に至ると同時に、物質の優位性も失われるので、【多様な物質の生成レベル】も【核子やレプトンの生成レベル】も消失するからです。
われわれの宇宙が始まる直前に存在するのは、凝縮した「プレオンヒッグス場ユニットの縮みきり“4角形”」、重力場（by重力子）や原始的な力の場（byLP光子）を担う原始ヒッグス場だけであり、すべて、【時空の基本構造の社会レベル】の所産です。
つまり、宇宙の始まる直前には、（反物質より優位となっている）物質は、まだ存在していないのです。
これが、（のちに、「物質が反物質を上回り、クォークを閉じ込め、宇宙の晴れ上がりを起こし、加速膨張し続けること」のできる）この宇宙の誕生の直前の状態です。
※これは、新しいブラックホールの中に存在するものに他らないと考えるとつじつまが合います。すなわち、新しいブラックホールが、新しい宇宙の始まりにつながると考えられます。（7《ペンローズの宇宙の終わりの特異点とホーキングの宇宙の始まりの特異点》）
当然、この新しいブラックホールは、【時空の基本構造の社会レベル】の所産であり、物質未満のものということになります。
すなわち、ブラックホールに至る前の中性子星やクォーク星の段階では、（【多様な物質の生成レベル】が消失して）【核子やレプトンの生成レベル】までとなり、ブラックホールに至ったとたん、（【核子やレプトンの生成レベル】が消失して）【時空の基本構造の社会レベル】までとなり、もはや（反物質より優位となっている）物質ではなくなるのです。
※宇宙が、非物質（時空（時空の基本構造の社会））から生まれることから、「無から宇宙が生まれる」という説明が、あながち間違いではないということにもなりえます。それは、「無から宇宙が生まれる」の「無」が、「真空、時空、物質が存在していないこと…」を意味していると見なせばこそ正当化されることです。ただし、時空（時空の基本構造の社会）が存在していること（時空の有）に基づいて宇宙が生まれていることは変わらないので、“本物の無”から宇宙が生まれているのではないことも確かです。
この宇宙の直前の「プレオンヒッグス場ユニット（プレオン∴×4）の縮みきり“4角形”」の凝縮したものは、きわめて大きな質量エネルギー持ち、（新しいブラックホールの中心部が持つ）非常に強い重力場を生んでいます。
（これがインフラトンに相当するのでした。（成果2 18《“インフラトン”の起源》））
「プレオンヒッグス場ユニット（プレオン∴×4）の縮みきり“4角形”」が同じ物理状態で秩序を持って高密度で凝縮して存在していますので、エントロピー新たに増加する余地を持っています。（なお、周囲に放出される大量の重力子が大量のエントロピーを持ち去っていると見なせるので、熱力学第二法則は破れていないと言えます）
この宇宙のはじまる直前の状態は、エネルギーが非常に高く、なおかつ、エントロピーが非常に小さくエントロピー増加の余地があります（熱力学第2法則が成り立つための初期条件を持ちます）。
これは、フレッシュな宇宙の誕生する直前としては、もってこいの状態です。
※なお、この宇宙のはじまる直前を担う「プレオンヒッグス場ユニット（プレオン∴×4）の縮みきり“4角形”」は、LP光子を介する“原始的な力”によって生成していると考えられます。このことは、原始ヒッグス場の“4面体”が消失して仮想光子＆電磁場が生成できないほど強い重力場の中であることと調和しています。（成果1 16《静電気力と磁力（電荷と磁極のクーロンの法則）および、重力と電磁気力の統合》＆成果2 7《プレオン∴どうしを結びつける力》） |
