ほ乳類の進化の中で、霊長類（霊長目）が登場し、その中で、類人猿、猿人、ヒト属が登場してきました。
（霊長目（原猿（下等霊長類）（──キツネザル、アイアイ、メガネザル…）、サルと類人猿〈高等霊長類〉…）、類人猿（チンパンジー、ゴリラ…）、猿人（アファール猿人…）、ヒト属〈ハビリス、エレクトス、ネアンデルタール人、サピエンス…〉）
※とりわけ、特にヒト属〈ハビリス、エレクトス…〉においては、“単純な言葉（音声、身振り…）、道具〈石器、やり…〉、火などの使用”と“脳や身体”の共進化が成立したと考えられます。
ヒト属が登場する過程において、上図の枠組みでは、新しいレベルの3ステップスは、創発していません。
すなわち、ほ乳類の一種である「類人猿、猿人、ヒト属」も、やはり、（真核）細胞の社会（＝単純な多細胞生物）どうしの協調（調和）によって生じているままです。
※なお、複雑な思考、複雑な感情、複雑な行動（道具づくり、絵を描く、埋葬…）などの形で、個体レベルの中で、Detour現象（遠回り現象）が頻発したと考えられます。
て※また、“狩猟や採集”は、生態系レベルのものであると言えます。
“狩猟や採集”──天然の動物や魚をつかまえたり、天然の果実や貝を採取したり… といったことは、単純な“言葉”によって、協力したり、情報を共有したりすることで、より効率的に達成できるようになったと考えられます。
参考文献
人類の足跡10万年全史 スティーヴン・オッペンハイマー 仲村明子訳 草思社
ヒトはいかにして人となったか 言語と脳の共進化 テレンス・W・ディーコン 金子隆芳訳 新曜社
動物第百科3 霊長類 アイアイ・ニホンザル・チンパンジー・ゴリラほか 編 DWマクドナルド 監修 伊谷純一郎 HONDA
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